PRESIDENT
不変

世の中に
新たな価値を創り続ける。

PRESIDENT
「自分の存在理由を世に問う」のが仕事である
 私は社会人になるまでいわゆる「モラトリアム人間」でした。スポーツは水泳を幼稚園から高校まで続けました。日本の高校2年の時にアメリカの高校へ留学して飛び級し、卒業してきました。大学生の頃は学校に行かずアルバイトに熱中して留年しました。水泳も留学もアルバイトも手を抜かずに努力していたつもりですが、そんな自分の学生時代を振り返ってみると「自分の存在理由を探していた」のかと思います。自分の持っている全てを賭して完全燃焼できる事とは何であるのかを追い求めていたのですが、どれも不完全燃焼というか、「自分が世に存在している価値を自己認識できる」とまでは思えませんでした。

 就職活動も大した目的が無く、普通にリクルートスーツを着て有名な会社ばかり受けていて、誰もが知っている大企業に内定を頂きました。偏差値教育を受けてきたので有名な会社に入社できる事は世間体的にも良いと思いそこそこの満足感はありました。そんな中、友人から「ベンチャー企業でアルバイトしてみないか?」と誘いを受けて、就職までの小遣い稼ぎのアルバイトとしてベンチャー企業の門を叩いたのです。

 アルバイトとしての仕事は営業でした。ぶ厚い電話帳をポンと渡されて毎日ひたすら電話を掛け続けました。当初は全然アポイントが取れなかったのですが、そのうちにコツを覚えてアポイントが取れる様になりました。そしてアルバイトを始めて約1か月、雑誌広告を初受注しました。1/3ページ、カラー広告、制作料込み45万円の受注でした。

 コピーライター、デザイナーが原稿を作り、印刷会社が雑誌を印刷し、雑誌が店頭に並び、お客様がその雑誌を購入し、広告を見て、私が受注してきたクライアントの商品を購入する。その結果クライアントの業績が拡大する。そして私への発注額が増える。

 私は生まれて初めての感覚「これだ!」という電流が体を駆け巡りました。私が心の芯から追い求めていた事を直感しました。

 他の誰の力を頼る事無く、自分がゼロからテレアポし、ビジネスの起点になって食物連鎖ならぬ経済連鎖を創り出す。私のとって無上の喜びに感じました。そこからはとにかく無我夢中で文字通り寝る間を惜しんでビジネスに没頭しました。より金額の多い仕事、よりレベルの高い仕事を純粋に求めていました。

 大企業を辞退する事には何の抵抗もありませんでした。むしろ自分の生きる道を見つける事が出来た喜びに満ち溢れていましたが、私の親は小さい会社に就職する事に難色を示していました。反対意見を毎日のように聞かされていくうちに、私も直感だけで動くのではなく、人生のテーマを探した方が良いと考えるようになりました。大学5年目の冬でした。

 私が直感した生きている意味、それは「自分が無から何かを創造すること」でした。そして私は一つの目標を立てました。「新しい価値を創り、人々のライフスタイルを変革する」  現在もその戦いは続いています。そして起業時から現在まで当社の経営理念になっています。
社会人として「安定」とは何か
私は1997年に大学を卒業し社会人になりました。バブル経済が崩壊したのが1991年と言われているので、実にバブル崩壊から6年経過していましたが、まだ社会はバブルの後遺症を引きずっていました。

 東大閥と言われた山一證券、小売りが価格決定権を持った日本初で後に日本一となるスーパーマーケットダイエー、ライオンズマンションでお馴染みの大京、百貨店の雄そごうなど、バブル崩壊時には何とか踏ん張っていたものの、数年経ってから大企業の経営破綻が相次ぎました。同時に社員のリストラも多くの会社で行われるなど暗澹たる社会情勢だったので、当時学生だった私は「会社は永続しない」事をまざまざと見せつけられました。

 そんな情勢下で就職活動をしていたので、社会に出て自分が逞しく生きて行けるのか心配でした。しかし私はベンチャー企業と出会って営業を始めて半年位経った頃からそんな心配は吹き飛んでいきました。

 私がアルバイトとして勤務していたベンチャー企業は自社のサービスを持っておらず、いわゆる「広告代理店業務」だったので、私の営業活動は商品に縛られていませんでした。電話帳を使い、片っ端から電話を掛けてアポイントを取り、顧客のニーズを聞き出して顧客の利益になる広告媒体や企画を提案するのが私の仕事だったので、ごく自然に「会社に頼らずとも、時代やクライアントのニーズが変化しても、自分の実力さえあれば生きて行ける」というマインドセットになりました。

 「社会人として安定とは何か」その答えは「自分の実力」をつける事です。社会が変容しても、会社が倒産しても、自立した1人のビジネスパーソンとして生きていける。そんな実力を身につける事だと私は考えています。その為には会社の看板ではなく、個の力を身につけるべきです。バブル崩壊時においても当然ですが実力ある人は自分で自分の道を決定出来ていました。

 ベンチャー企業はリスクを冒して新しい分野にチャレンジしていく事には変わりありませんが、私が考えるリスクとは「現状維持する事によって個人のスキルやマインドセットが1つの事に縛られる」事であり、「会社に個人の運命を委ねる」事です。会社の倒産や自己破産もリスクですが、究極のリスクとは個人に内在しているものだと思います。

 当社の創業事業は人材関連事業でした。その後複数回の業態転換をしてきたので、時代の変化に対応する力が組織に備わっているとの自負があります。また常に新しい事業を模索しているので、私が先に述べた「社会人としての安定」を当社に入社し努力を重ねれば身につける事が出来ると考えています。

 この私のメッセージを読んで興味を持ちましたら是非会社説明を聞きに来てください。良いご縁が生まれる事を楽しみにしています。
株式会社リプライオリティ 代表取締役社長 中山 伸之

中山 伸之株式会社リプライオリティ 代表取締役社長

大学卒業後、一年間のベンチャー企業勤務を経て個人起業。翌年、㈱ヒューマンキャピタルシステムズ(現リプライオリティ)を設立。「人々のライフスタイルを変革する」を経営理念にさまざまな事業を展開する。